◆これから解体工事を依頼する方へ
初めての解体工事では、わからないことが多く、思いもよらないトラブルになってしまう事があります。
ここでは解体工事の依頼の際に参考にしていただけるよう、よく起きる解体工事のトラブル例を挙げながら、注意点をお伝えします。
ここでは解体工事の依頼の際に参考にしていただけるよう、よく起きる解体工事のトラブル例を挙げながら、注意点をお伝えします。
〇トラブル例① 見積りについて
解体工事は業者によって見積の幅が大きくことなる。契約してから追加料金を請求されたということもあります。
見積もりをもらったら解体工事の詳細な項目まで確認しましょう。
解体工事の見積もりは主に以下になります。
解体工事の見積もりは主に以下になります。
- 労務費用(解体工事そのものの作業費)
- 廃棄物処理費用(分別や取り壊しも含む)
- 廃棄物運搬費用(廃棄物を処理場まで運ぶための費用)
- 周辺費用(養生シートや足場組など)
このうち、労務費用が解体工事費用の内訳で比率が最も大きくなる傾向にあります。
労務費用の内訳は以下のようになります。
労務費用の内訳は以下のようになります。
- 建物・躯体の構造(木造/鉄筋など解体のしやすさ)
- 広さ(坪単価。狭いほど高く、広いほど安くなる傾向)
- 立地(解体工事の機械が入れる道路幅があるか)
- 地域(首都圏と地方では単価が異なる)
- 工事内容(土地の整地・更地・用地・基礎解体・重機使用の有無など)
- 付帯工事費用(廃材の量・樹木や石の撤去・ガレージ解体・残置物撤去・地中埋設物撤去など)
〇トラブル例② 近隣から騒音粉塵のクレームについて
近隣住民から「うるさい」「粉塵が家まで飛んできた」とクレームを受け、関係が悪化するケースもあります。
解体工事は重機を使って建物を壊すため、騒音・粉塵がつきものです。最大限の対策を講じた上で速やかに作業を完了し、事前に近隣住民の方に挨拶などを行います。
〇トラブル例③ 不用品について
解体工事の過程で不用品が大量に出ますが、回収業者を自分で手配する必要があり、費用も余分にかかってしまいます。
解体工事には通常は不用品回収を行っていない業者が多いです。不用品回収を解体工事業者が行ってくれる会社もあるので見積時に確認しましょう。
〇トラブル例④ 解体工事の作業範囲について
事前に見積もりをしてもらっていましたが、それ以上に作業範囲が広くて追加料金も取られてしまいました。
解体工事が始まる前に見積もりを確認し、工事完了時にも解体工事の範囲について確認しましょう。ダブルチェックすることで業者とのコミュニケーション齟齬をなくし、スムーズに作業が完了しやすいです。
〇トラブル例⑤ 整地について
解体工事が終わった後に土地を見ると、基礎があった部分がくぼんだ状態になっていて整地とは呼べないものだった。
見積もりを依頼する際に、基礎解体時にくぼんだ箇所を平坦にしてほしいと依頼しましょう。くぼんだ箇所に土・砂利を追加する場合は、追加料金の確認も必要です。